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バンヤンツリー・ヴァビンファル2 到着編 [2007 バンヤンツリー @ モルディブ]

目に焼きついて離れない景色というものがある。私なら、学生時代に登った北アルプス、奥大日岳から見た剣岳の姿。本旅行記の翌年に訪れたモルディブで、帰りのボートから見た夕日。そして、バンヤンツリー・ヴァビンファルに到着した時に見た光景も、その1つだ。

成田から約12時間。スリランカでの乗り換えを経て、ようやくモルディブ・マーレに降り立った我々。ずっしりと重い疲労を感じながらも、気分は高揚している。さて、ここからはスピードボートでリゾートへ向かうことになる。
インド洋に浮かぶ小さな島の集合体として形成されているモルディブは、島ごとに用途が決まっている。今我々がいる島は、空港のための島。他にも、工場の島や、ゴミ処理場の島なんかもあるようだ。リゾートも、基本的に島をまるごと1つ使用して作られているのだ。

↓バンヤンツリー・ヴァビンファルの島
BT_Vabbinfaru_Aerial.jpg
※バンヤンツリー公式サイトより転載

ライフジャケットを着てボートに乗り込むと、いい香りのするお絞りを渡される。ボートも思っていたより広くて、リゾートまでの15分間はリラックスして過ごせそうである。ボートが島を離れる。もう深夜なので、辺りは真っ暗。それでも、海の透明度が高いことは見て取れる。

島を離れてしばらく経つと、ボートはどんどんスピードを上げていく。顔にかかる風圧で、目を開けていられない。息をするのがやっとで、だんだん苦しくなってくる。これはリラックスどころじゃない。隣に座る妻と話をすることもできず、下を向いて耐え続ける。すると、ボードがスピードを落とし始めた。顔を上げると…

闇の中に浮かぶ無数の光。ボートに乗っている間は、時折遠くの方に光が見えるだけで何も見えなかった。それが突然、視界は山の上で見る星空のような、煌く光で埋め尽くされていたのだ。この瞬間の光景は、今でも鮮明に思い出すことができる。これから始まる、この島での滞在は必ず素晴らしいものになる。そんな確信に近い予感を抱いた瞬間だった。

↓ヴァビンファル島



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