リゾートについて語るときに我々の語ること

ブルガリは、パブリックプールも海のすぐ目の前。海とつながっているように見えるインフィニティエッジプールというやつだ。オンザビーチのプールと違って、海で泳いでいるような感覚はあまり感じられないが、高所から海を見下ろす形になるため、視界が広く爽快感は大きい。 このプールの下には、もう1つのプールがあり、上のプールから水が流れ込む作りになっている。 下のプールは浅いので、子供を泳がせるには最高だった。長男くんは上から水が落ちてくるのがおもしろいらしく、興奮してずっとこのプールで遊んでいた。 プールの脇には、温水のジャグジーが2つある。右の方が温度が高くなっている。 プールの周りはデイベッドが取り囲んでいる。寝転ぶこともできる大きなサイズだ。ここに座ると、すぐにスタッフが水やおしぼりを持ってきてくれる。 浮き輪で泳ぐのを覚えた長男くんは、すっかり気に入ったようで、ヴィラに戻った後もプライベートプールでずっと泳いでいた。

ブルガリで過ごす最後の夜、我々は両親にちょっとしたサプライズを用意していた。海を臨むガゼボでのプライベートディナーだ。このガゼボは、リゾートの中腹、ショップやボードルームなどがあるあたりにある。 ブルガリでは、このガゼボの他、プールサイド等、リゾートの色々な場所でこのようなディナーをセッティングできる。イタリアン、ウエスタン等各種コースが揃っており、オプションで花やキャンドル等の演出をつけることもできる。カップルで予約するのもいいだろう。つーか、そっちがメインか。 とはいえ、特にオプションをつけなくても十分だと思う。ちゃんと花はつけてくれるし、確か音楽も流してくれていたと思う。 食事中は、スタッフが1人スタンバイしており、何かあればすぐに聞いてくれる。このガゼボのあたりは、あまり人が来る事もないので、静かで誰にも邪魔されることはない。ゆっくりと食事を楽しむことができた。

さて、ブルガリの旅行記はここまで。最後に、このリゾートの感想をまとめておきたいと思う。 リゾート全体について言えるのは、どこを切り取っても美しい、非常に絵になるリゾートだということ。ヴィラもパブリックスペースも、どこに行っても思わず見とれてしまう。加えて、どこからでも海が見えるというのはやはり嬉しい。 ヴィラについて。こちらもどこを見ても美しく、広さも申し分ない。特に、リビングルームがすばらしい。デッキチェアもソファも居心地がいいし、眺めがすばらしくていくらでもボーっとしていられる。ベッドルームが若干狭いような気がするが、ここは寝る時以外はほとんど使わないので問題ない。日中はほとんどリビングルームで過ごすことになるはずだ。 パブリックスペースは、なんといってもビーチフロントのラ・スピアッジャが最高。ここはもう、毎日でも訪れたい。それから、レセプションもよかった。リゾート全体が見渡せるので、最初から気分が盛り上がること間違いなし。夕日を見るにもここが一番いいだろう。 最後に、ソフト面について。スタッフは、誰もが笑顔であいさつしてくれる。子供にもよく絡んでくれた。愛想よく対応してくれるのはとても気持ちがいい。ただし、サービスの質は可もなく不可もなくといったところ。特別すばらしい対応もなかったし、大きな減点もない。バトラー制を採用しているらしいが、プライベートバトラーではなく、常にバトラーが近くに待機していてくれるわけでもないので、普通のホテルと同じだ。 それから、猿ね。猿。猿が気になってヴィラで食事ができない。野生の猿なので、なんとかせい！とは言えないのだが、どうしてもリゾート内に入ってしまうのなら、ダイニングスペースはアウトドアにしなければよかったのに。 猿さえいなければ、私の理想に近いリゾートだった。ヴィジュアル面でのレベルの高さは、今まで訪れたリゾートの中でも最高かもしれない。ぜひまた訪れたいリゾートだ。