エレベーターでも使用したカードキーを使って部屋へ入る。
入ってすぐ眺めの廊下、その先に明らかに広そうな部屋がある。
さらに左右にも部屋があり、なんだか明らかにものすごく広そうだ。
真っ直ぐ進んでいくと、広大なリビングルームが!
なんと、プレジデンシャルスイートにアップグレードされたのだ。
座り切れないほどのソファや椅子、大きなダイニングテーブルも。
そしてその奥に広がるマリーナの夜景。
正面は全面ガラス窓になっているから、本当に視界全体に夜景が広がるのだ。
振り向いた壁側にはミニバーがある。
ここでコーヒーを淹れて、夜景を眺める。至福の時だ。
子供たちはこの広いリビングでかくれんぼを始めている。
もう深夜なので、チェックイン後はさっさと寝るつもりだったが、思わぬ所で当てが外れてしまった。
部屋の隅にはグランドピアノまでも。
部屋が広すぎるので小さく見えてしまうが、本当に大きなグランドピアノなのだ。
ダイニングテーブルも本当に大きい。
翌日の夜は、ルームサービスでたくさん料理を注文したが、多くの皿がちゃんと収まった。
このテレビも相当に大きいサイズなのだが、こうも部屋が広いと、どこに座って見たらいいのか…。
それに、この部屋にいるのならばテレビなど見る気にならない。
正面に広がる景色を、飽きずにずっと眺めていられる。
リビングから出た裏側には広いキッチンもついている。
このさらに奥には扉があり、外の廊下へつながっている。
おそらくこのキッチンはホテルのスタッフが使うためにあり、彼らはこの扉から出入りするのだと思う。
ちょっとこれは我々には縁のなさそうな領域であった。
ちなみに昼間はこんな感じになる。
正面の景色は夜でも昼でも大迫力だ。
テーブルの上に置かれたリモコンは、テレビ、エアコン、照明の調節やカーテンの開閉に至るまで様々な事がこなせる便利なもの。
窓からはこの景色。
マリーナの向こうにビル群という、シンガポールらしい風景だ。
屋上のインフィニティプールから見えるのと全く同じ景色。これは贅沢だ。
帰ってきてからホテルのwebサイトをチェックしたら、プレジデンシャルスイートには「国家元首や特権階級向けの卓越した美しいスイートです。」と記載されていた…。
数多くのホテルを比較検討し、悩みに悩んだ結果、選んだのはマリーナ・ベイ・サンズ。
言わずと知れたシンガポールのランドマーク。マーライオン越しにこのホテルが見えるショットは、シンガポールを紹介する時には必ず使われるイメージだ。
ホテルの名前だけでピンと来ない人でも、「ビルの上に船が乗っていて、そこにインフィニティプールがあるホテル」と言えば必ずわかるはず。
色々と検討した挙句、一番の有名どころを選んでしまったというわけだ。
やはりこのインフィニティプールは、リゾート好きとしては一度体験してみたい。
いつも行くリゾートのインフィニティプールと言えば、そこから見えるのはやはり海。大都会のビル群が見えるというのは初めてだ。
実はシンガポールのホテルには、大都会を眺める事のできるプールはいくつもある。
ただ、マーライオンのあるマリーナごしに、ビル群が広がる光景はサンズでしか見られないもの。
その美しさ、ダイナミックさはやはり圧倒的である。
このホテル、世界中から殺到する宿泊客をさばききれなかった時期があるようで、ネットのクチコミなんかでは酷評されている事がよくある。
プールを含めた施設は素晴らしいが、サービスは全くなっていないというものだ。
この事に少し不安を感じながら予約したのだが、部屋の思わぬアップグレードもあり、なかなか経験できない貴重な滞在となった。
ところが、タクシー乗り場には長い行列ができていた。
一瞬暗い気持ちになりかけたが、インフォーメーションカウンターのような所に「Large Taxi」の表示を発見。こちらは全く列ができておらず、すぐに乗る事ができた。
Large Taxiとは、8人程度は乗れそうな大きなタクシーで、その分当然値段も普通のタクシーよりは高い。
我々は6人連れだったので、元々2台に分乗するつもりだったが、1台で済んで好都合だった。
もちろん、Large Taxi1台は普通のタクシー2台よりは安い。
到着したのはタワー1&2の車寄せ。
我々の客室は、タワー2だと事前に決まっていたため、ここで降ろしてもらった。
空港からは、約20分ほど。非常にスムーズな移動だった。
入ってすぐにフロント。
チェックイン手続きは非常にスムーズだった。
ただ、ベルボーイが見当たらず、荷物は自分たちで運んだ。昼間は姿を見かけたので、たまたま全員出払っていたのかもしれない。
今回予約したのはクラブルームだったので、このVIPカウンターが利用できるはずだった。
クラブルーム以上のカテゴリを予約した人だけが利用できるカウンターなのだが、通常のフロントカウンターを先に見つけたので、そちらで手続してしまった。
実はこの時間、VIPカウンターは既に閉まっていたのだった。
アサインされたのは51階。
最初は勝手がわからず、エレベーターをいくつか乗り継いだりして遠回りしたが、50階以上の客室はダイレクトにアクセスできるエレベーターがある。
49階以下には、一度中間層で乗り換えが必要なようだ。
エレベーターホール。
このエレベーターはあまり利用者がいないので、いつもあまり待たずに利用できた。
エレベーターは、客室のキーにもなっているカードを差し込まないと動作しない。
51階に到着。
なんだか重厚な雰囲気の廊下を進む。
エキストラベッドは事前に部屋に用意して欲しいと、予約時に申し出た。
海外のホテルは、こういうリクエストを迅速に対応してくれない事が多いから、チェックイン時にお願いしたのでは遅いと思ったのだ。
到着が夜遅いので、チェックイン後は早く風呂に入って寝てしまいたい。エキストラベッドが来るまで部屋で待っているような時間はない。
ところが、「チェックインの時に言ってくれ」と、どうしても事前には入れてくれなかった。
その事に不安を感じながら来たが、心配はいらなかった。
対応が早すぎて我々が部屋に入る前に持ってきてしまったのだ。ベッドを持ってきたボーイは、部屋に入れずに困っていた。
このベッドルームからも、リビングから見えたのと同じ景色を見る事ができる。
バスルームも広々。
バスタブは多機能のジェットバスだ。
バスタブの反対側には、シャワーブースとトイレ。
バスタブとシャワーブースが離れているのは、少し使いにくかった。
そしてマスターベッドルーム。
こちらはダブルベッドの仕様になっている。
セカンドベッドルームより数段広い。
こちらは両親に使ってもらった。
もちろん景色も素晴らしい。
このベッドルームの向こうには…。
立派な書斎が!
文具やプリンタ等、一通り仕事ができそうな物は用意してある。
本来のターゲットである国家元首クラスの人であれば、滞在中もこの書斎で仕事をするのだろう。
当然、マスターベッドルームにもバスルームが用意されている。
こっちはセカンドベッドルームのそれよりもさらに広く、この部屋だけでホテルの一室にできそうな広さ。
シャワーはレインシャワーと、壁から斜めに出てくるもの、さらにハンドシャワーもあり3種類を使用できる。
ソファーセットとモニタがあるだけの狭い部屋。
マイクが用意されており、カラオケを楽しむ事もできるようだ。
その向かい側にあるのは、立派なトレーニングマシンが入ったエクササイズルーム。
普段こんな物を使う習慣がないので、子供の遊び場所になってしまった。
その隣には、スパ用のトリートメントベッドが置かれたスペースが!
このホテルには、バンヤンツリー・スパが入っているから、きっとそこのセラピストが来てくれるのだろう。
ただ、モルディブの水上ヴィラでもないし、周囲を壁に囲まれた密室なので、ここよりはスパへ行って受ける方が快適な気がする。
このシャンプー台のようなスペースはなんだろうか。
美容師を呼べるプライベートヘアサロンのようだ。
そしてエクササイズルームの隣には、来客用だろうか。このスイート4つ目のトイレがあった。
セカンドベッドルームの手前には、こんなデスクスペース。
長男君は、なぜかここが気に入ったようで、自分の部屋だと言い張り私物を全て持ち込んでいた。
こちらはマスターベッドルームのクローゼット。
いちいち広くて使い切れない。
その向かい側には化粧台。
この部分はバスルームへ向かう通路になっているから、ちょっとどうだろうと思うのだが。
インフィニティプールの受付。ここでルームキーを見せる必要がある。
プールは宿泊者でないと入れないのだ。
奥に見えているエレベーターから屋上へと登る事ができる。
エレベーターで屋上まで上がり、扉が開くと目の前にこの光景が広がる。
思わず「おぉっ」と声が漏れてしまう。
写真では何度も見ていたが、実際に見ると大迫力だ。
この日は土曜日だったが、混雑する事もなく快適に過ごせた。
マリーナ側を向いて左側に、子供用プールがある。
我々はまずそこへ移動。
幼児でも安心の浅いプールだ。
エッジ側もアクリル板の仕切りがあるから転落の心配もなく安心。
ここからの眺めがなかなかいい。
プール、というか建物の上に乗った船が、少し湾曲した造りになっている事がよくわかる。
子供用プールの周りには、こんな居心地の良いカバナがある。
我々の拠点はここに決定。
このプールでガシガシ泳いでいるのは子供くらい。
大人はやはりこの圧倒的な景色をじっと眺めている。
ちなみにタオルは部屋から持ってくる必要はない。
プールサイドにいくつかあるタオルコンシェルジュで借りることができる。
使用済の物は、あちこちにある返却ボックスに入れればいい。
歩いていても、油断するとつい景色に見入ってしまう。
エッジの部分まで行ってみよう。
実はこのプールは大きな1つのプールではない。
このように、いくつかに区切られていて、区切り壁のようになっている部分は上を歩く事ができる。
足首のあたりまで濡れるくらいの深さだ。
エッジから見るマリーナの景色はこの通り。
右側。
左側。
ビルが林立しているあたりは金融街。
このプール、本当に居心地がいい。
土曜日なので、もっと混んでいるかと思ったが、デッキチェアの取り合いになるような事もなく、水の中も空いている。
プールのエッジがある逆側、客室でいうとガーデン側は、このような緑あふれる通路になっている。
ここにもデッキチェアが並べられていて、居心地のいいスペースとなっている。
ちょうどガーデンズ・バイ・ザ・ベイが眺められる位置に大きなジェットバスが設置されている。
風呂くらいの温度なので、プールに入って寒くなった時に利用したい。
ここからは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとタンカーが浮かぶ海が見渡せる。
スーパーツリーとクラウドフォレストもしっかり見える。
子供用プールとは逆側、マリーナ側を向いて右側へも行ってみた。
こちらにはルーフトップバー・クデタがあり、少し雰囲気が違う。
このあたりは大人専用エリアになっているようだ。
子供用プールのあたりはアジア人のファミリーが多かったが、クデタ周辺はヨーロピアンの姿が多く見られた。
ホテルの一階に降りて…。
ここが「ショップス～」への連絡通路。
道路を挟んで向かい側なので、地下道での連絡になっている。
地下道にもいくつかの店がある。
ここからは、サンズのカジノと地下鉄の駅にもつながっている。
カジノの入り口。
ホテル的にはメインの施設だが、一切興味のない我々はスルー。
ここがショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズの入り口。
広大な施設の中で、運河があるここがメインストリート。
3階まで吹き抜けになっていて、なかなかの迫力。
運河ではボートが運行しており、旅の記念として乗る事ができる。
写真を撮ってくれるサービスもあるようで、もちろん有料。
一周して乗り場に戻ってくるコースで、モール内の移動手段としては使えないから、注意が必要。
お土産はTWGでデザイン缶に入った紅茶を購入。
「Timeless Tea」、「Sakura Tea」等、テーマに合った中身とデザインになっているので、選ぶのも楽しい。
お土産は他にも色々探したが、このモールに入っているのは高級ブランドショップばかり。
ちょっと目的と場所が合わなかったようだ。
夕食はどこも満席で入れなかった。
人気のディンタイフォンに至っては一時間待ち。
この店は日本にもたくさんあるから、早々に諦めた。
riseは、1階のロビー内に位置しているから、すぐ近くにフロントやショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズへの通路がある。
人通りが多く、少しガヤガヤして落ち着かない感じ。
ただ、ここは20階くらいまで吹き抜けになっているから、ガラス貼りの壁や天井から光がたくさん注ぎ込まれ、非常に気持ちのいい空間だ。
フロント横と聞くと、狭そうな印象がしたが、思っていたよりも広い。
聞いていた通り、品数は多く数日通っても飽きそうにない。
写真ではあまり人がいないが、実際にはかなりの宿泊客で混雑している。
人気のホテルなので、仕方ないともいえる。
注意して欲しいのは、早朝に利用する場合。
ほとんど照明がなく、明かりは自然光に依存しているので、あまり早く行くと薄暗いのだ。
雰囲気はかなり変わってくるので、旅行のスケジュールに支障がなければ日が昇りきってからの利用をお勧めしたい。
今回は朝食に利用しなかったが、これがプールサイドのザ・クラブ。
アフタヌーンティーで利用したが、狭くてあまりたくさんの料理を並べる事ができなそうだ。
ただ、ここにはアウトサイド席があり、景色を楽しみながら食事できるので、景観を重視する人には向いているだろう。
