マリーナ・ベイ・サンズの正面にあるマリーナでは、毎晩ワンダーフルという光と水のショーが開催される。
20時からの開催なので、深夜にチェックインした初日は見る事ができなかったが、2日目には見る事ができるのではないかと思っていた。
結果、思わぬものを見る事ができたのだった。
51階の自室から眺めるマリーナ。
正面手前の水面がショーの舞台となる。
夜。
ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズでどの店にも入れなかった我々は、ルームサービスで夕食を済ませようと、部屋へと戻ってきた。
この夜景を眺めながらの夕食。
どこのレストランに行くよりも贅沢だったかもしれない。
20時になる少し前、目の前の夜景に花火が上がり驚いた。
マリーナの真ん中で打ち上げているようで、この51階の客室はまさに特等席!
ちょうど目の前で花火が弾けるのだ。
花火自体の迫力もさることながら、マリーナの夜景とセットで見られるというのもすごい。
思えば花火はいつも見上げて見ていたので、背景はいつも黒い空だった。
これには大人も子供も大興奮!
みんな窓ガラスにへばりついて花火を鑑賞したのだった。
花火が終わった後、ワンダーフルも始まる。
こちらは大仕掛けの派手なショーではなく、水面に映る映像を楽しむものなので、遠くから眺めると内容がよくわからずイマイチだった。
ワンダーフルを見るなら、地上に降りて目の前の広場で見るのが正解だったようだ。
実際、時間になるとかなりの観光客が集まっていた。
サービス面については、インターネットのクチコミ等で厳しい意見が多かったが、その点は全くの杞憂に終わった。
特別素晴らしいサービスとは思わないが、これまで滞在した中でも良い部類に入ると思う。
特に、リクエストした事項への対応の迅速さについては、目を瞠るものがあった。
ハード面では、やはりルーフトップのインフィニティプール。この素晴らしさは特筆しておきたい。
なんといってもこのホテル最大の魅力だし、噂に違わぬ絶景であった。シンガポールを訪れたら、絶対に一度は体験すべきだと思う。
客室については、とても評価できるようなものではない。
ここまでのアップグレードを経験して、誰が冷静に評価できるだろうか。
もちろん、この素晴らしいスイートには大満足である。ただ、それをここで絶賛したところで誰の参考にもならないだろう。
元々予約していたクラブルームに宿泊していたら、どのように感じていたか、自分でもわからない。
その代りというわけではないが、自分なりにこのホテルでの部屋の選び方についてメモしておきたい。
こだわるべきなのは眺望、そして高層階であること。
眺望に関しては、マリーナ側を望む「シティビュー」と、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを望む「ガーデンビュー」がある。
少しの追加代金でシティビューが指定できるから、ここは是非ともシティビューを選ぶべきだ。
豆粒程度とはいえ、マーライオンも見える、このシンガポールを象徴するような眺めを体験しない手はない。
もう1つの高層階、これは少々難しい。
現状、スイートであっても、かなり上のカテゴリでないと高層階は保障されない。
シティビューであっても、階層によってかなり迫力が異なってくるから、高層階を指定しておきたい。
唯一、クラブルームだけが35階以上の高層階を指定できるから、個人的にはこれ一択かな、と思う。
なお、カテゴリごとの特典は変更される事もあるので、その時の最新情報を必ずチェックするようにして頂きたい。
シンガポールには観光スポットがたくさんあり、日中は色々と出かけたくなるが、マリーナ・ベイ・サンズに滞在するなら、是非ゆっくりとホテルライフを楽しんで欲しい。
