それでは今回から、アリラ・ヴィラズ・ウルワツの1ベッドルームヴィラを詳しくご紹介していく。
写真はヴィラに入ってすぐの所にあるデスク。
一番左にあるのが外に通じる扉だ。
デスクは大きくないが、邪魔にならないサイズでいい感じ。
入り口近くにあるのも、出かける時の荷物置きにちょうどいい。
部屋の中央には大きなテーブル。
今回食事をルームサービスで済ます事が多かったが、このテーブルには家族みんなの料理を全て並べる事ができた。
真ん中にある水は、水追加のリクエストをしてから置いてくれるようになった。といっても最初から用意されている水が少なかったわけではない。
ベッドに蚊帳はないが、蚊やヤモリの落とし物に悩まされる事はなかった。
枕はそば殻まで用意されている豊富さ。一番手前の汚いのは私物です。
夜はこの通り、後ろの大きな窓はちゃんと戸が閉められるから、外からの明るさが気になる事はない。
少し重めの戸だが、ターンダウンサービスでスタッフが閉めてくれるから安心だ。
ベッドの反対側、海を臨むテラスがある方には大きなデイベッドが。
今回大人2人、子供2人ということで、エクストラベッドにアレンジしてくれた。
デイベッドはかなり大きく、キングサイズベッドより大きいのではないかと思う。
テラスに面した窓は開け放して壁に収納する事ができ、ここはフルオープンになる。
ベッドの後ろにある窓も同じように開け放てば、ヴィラの中に海からの風を通すようにもできる。
このタブレット端末は、ヴィラ専用に用意されているもの。
これでレストランやスパのメニュー等、リゾートの情報を参照できるほか、ルームサービスや清掃ほか、あらゆるサービスのリクエストができる。
さらにインターネットブラウザも入っているから、これ1つでなんでもできる。滞在中かなり重宝した。
ヴィラの中には、至る所にローションやリップクリーム等様々なアメニティが用意されている。
アロマミストはベッドサイド、サンスクリーンはバスルームの外へつながる出入り口あたりと、使うシーンを想定して置かれているのはさすが。
写真に写っている栞。文庫本を広げたまま放置していた時に、ハウスキーパーがこれを挟んで閉じておいてくれた。
これらはクローゼットに用意されていた備品。
ビーチバッグに帽子、うちわにサロン。これらは滞在中の利用のみで、持ち帰りは不可。こういった備品の持ち帰りを許可しているリゾートもあるので、間違って持ち帰ってしまわないよう気をつけてほしい。
次回はこの美しいプールがある屋外エリアをご紹介する。
そんなアリラの上位ブランドとして、さらなるラグジュアリー、エコ、デザイン性を追求したのが「アリラ・ヴィラズ」だ。
現在はバリ島の「ウルワツ」と「スーリ」、2つだけの展開となっているが、少し前にはモルディブ(現在はパークハイアットになっている)にもあり、2017年にはビンタン島への進出も予定されている。
そんな「ヴィラズ」の歴史は、2009年バリ島にオープンした「アリラ・ヴィラズ・ウルワツ」から始まる。
今やアリラのランドマークともいえるこのプロパティは、衝撃的なまでに美しいデザインで、リゾート愛好家たちの注目を集めた。
中でも、ウルワツの海を臨む崖に半分はみ出すように作られた「サンセットカバナ」は、大きな話題を呼んだ
この美しいリゾートのデザインを手がけたのは、シンガポールの建築会社「WOHA」。
スタイリッシュなデザインに定評のあるWOHAは、デザインはもちろん自然環境のサステナビリティにも徹底的にこだわり、一分の隙も無い完璧な世界を創り出した。
当時、あの「ブルガリ・リゾート」ができたばかりで、わずかに注目を浴び始めたウルワツは、リゾートホテルも少ない秘境といってもいいエリア。
猿が多く生息する事でも有名なこのデスティネーションで、その自然環境を損なう事なく、さらに断崖絶壁の地形を活かしたインフィニティプール、オーシャンビューのヴィラなどラグジュアリーなリゾート生活を楽しむ事ができるのは驚くばかり。
ずっと憧れていたこのリゾートに、ついに足を踏み入れる事ができた。
新しくなったングラ・ライ空港までは約7時間。
入国時に必要だったビザ代も日本人は免除となり、バリがぐっと近くなった気がする。
ホテルに送迎をお願いしていたので、入国した所でドライバーが待っていてくれた。
スーツケースには、オリジナルのネームタグをつけてくれた。
リゾートまでは約40分。
空港に着いた時点で夕方だったので、着いた頃には既に日が暮れていた。
ロビーでウェルカムドリンクを頂きながらチェックイン手続きをし、すぐにヴィラへ。
ヴィラへは用意されていたバギーで移動。
写真は真昼の様子なので、実際はかなり暗く、周りの様子はほとんどわからなかった。
すぐに我々のヴィラへ到着。
スタンダードな1ベッドルームヴィラ。
アリラ・ウルワツには、この他には3ベッドルームヴィラしかない。
309号室。
1ベッドルームヴィラは、海と平行して横一列に並んでおり、その列が4つ。
ルームナンバーの1桁目はその列を現しているから、我々のヴィラは前から3つ目の列になる。
この日はルームサービスで夕食をとり、すぐに就寝。
ヴィラの詳細は、次回ご紹介する。
プライベートプールの向こうに、アリラ・ウルワツのアイコンといえるカバナ。
スペースの多くをプールが占めているが、くつろぎスペースはこのカバナがあれば十分。
大人4人でも横になれるくらい大きいカバナ。
日蔭になるので非常に過ごしやすい。プールで泳ぎ、カバナでくつろぐ。この繰り返しだけで一日が過ぎていく。
カバナのマットレスは速乾性があるので、プールで濡れた体のままでも気にせず横になれる。
少し遠いが、カバナからは海が一望できる。
カバナの横木はランダムに配置されているように見えて、目線あたりの高さは密度が薄くなっていて、景色を眺める邪魔にならないようになっている。
すぐ下には200番台のヴィラが見える。
この道はゲストやスタッフが歩いている事もあり、距離が近いので目が合ってしまう事も。
気になる人はカバナのブラインドを下ろそう。
振り返って自分のヴィラを見たところ。
右側のベッドルームにつながる扉と、左側のバスルームからと2つの導線がある。真ん中にはプールがあるので、カバナまで行かないと反対側に渡る事はできない。
壁はカバナの横木と同じモチーフが使われている。ヴィラ内の壁や扉も同じデザインだ。
なお、天井はよく見ると全て細い竹。シンプルなデザインの中に、手の込んだ意匠が隠されている。
実は、この横木の意匠はベッドのヘッドボードにも採用されている。
このほか、ホテルのパブリックスペースにも何度も登場するから、みつけていくのも楽しいものだ。
壁のすぐ向こうは隣のヴィラ。
隣のゲストが屋外にいれば、もちろん声が聞こえてしまうが、我々の場合は最終日を除いて隣から声が聞こえてくる事はなかった。できるだけ隣は空けるようにしているのだと思う。
プールの水温は、晴れていれば太陽光を浴びてかなり温くなる。
特に温めているわけではないと思うが、冷たくなく、かなり入りやすいプールだ。
水深は1.2m。写真左のダイニングテーブルが置いてある部分からは階段が伸びている。そのさらにヴィラ側にはかなり浅くなっている部分があり、座って下半身だけ浸かったり、横になったりもできる。
プールもカバナも最高で、かなり居心地のいいスペースだった。
天気のいい日中は、ほとんどの時間をここで過ごす事になった。
アーモアの中には、テレビやミニバー、セーフティボックスが入っている。
コーヒーはイリーのエスプレソメーカーが。リゾートによくあるネスプレッソより、私はこちらの方が香りも味も良いと思った。
アーモアのちょうど裏はクローゼットになっている。
収納性はかなり高く、かなりの数の洋服をかけておける。
予備のクッションや、ビーチバッグ、サロン等はここに置いてある。
ベイシン部分もかなり広々している。
両側のシンクの間にあるスペースは、ベージュのボードを持ち上げると鏡が出てくる仕組み。周りにライトがついている化粧用の鏡で、椅子もあるから女性には嬉しい。
スペースはかなり広いので、物をたくさん置けるが、収納できないのでちょっと散らかりがち。
ここの壁は、やはりカバナと同じモチーフ。
水ハネしない非常に使いやすいシンク。
シンク周りが広いのも私好み。
シンク横に美しく箱に入れて整理されているのは、ティッシュペーパーや綿棒、シャンプー類の予備など。
アメテニティの種類は、非常に充実している。
シャンプー、コンディショナー、バスジェル、ローションに石鹸は、男女それぞれ専用に用意されている。
アリラオリジナルだが、バリ島で人気のセンセイシア製プロダクト。
「for him」も「for her」も、どちらもレモングラスの香りで統一されている。
夜の様子。
一番テラス側に近い位置にはバスタブがある。
広さはまずまずといったところ。もちろん、1人で入るには全く狭さは感じない。
ここのガラス扉からはテラスへ出る事ができる。
バスタブにつかっていると、残念ながら海は見えない。
下に収納されている箱には、ここにもセンセイシア製のアメニティが入っている。
日焼け止め、アフターサンローション、クールローション…、日焼けケア用のものが揃っているのは、テラスから戻ってきてすぐに使えるようにだろう。なんとなく一か所にまとめてあるのではなく、使用するシーンをしっかりと想定して配置してあるのは嬉しい。
なお、タオルも大小様々なサイズが色々な場所に配置してある。
バスタブの向かい側にはシャワーブース。
扉がないので目の前の床がビショビショに濡れてしまうのが残念なところ。
ハンドシャワーにレインシャワー、さらに壁に左右3つずつ埋め込まれたシャワーヘッドから同時にお湯を出す事ができる。
全方向からシャワーを浴びるのは爽快な気分。
ただし、日本人女性くらいのサイズだと、3つのうち一番上のシャワーは耳に入ってくるようだ。
クローゼットを挟んで反対側にはトイレ。
さらに奥へ行って外へ出るとアウトドアシャワー。
このエリアは上にあるヴィラから見えるか見えないかといった位置なので、心配な方はロールカーテンを降ろすといい。
その隣にある池は、ベッドのちょうど裏側になっている。
カバナが崖から少しはみ出しているのがおもしろい。これはパブリックプールの近くにある大きなサンセットカバナも同じようになっている。
各ヴィラは横一列とはいっても、少しずつずれているので、カバナでくつろいでいる人同士の目線が気にならないようになっている。
ヴィラナンバーの表示。
4番台のヴィラよりさらに上には、3ベッドルームヴィラが並んでいる。
3ベッドルームヴィラはクリフエッジにも用意されているから、2種類存在する事になる。
ヴィラの合間に階段が設置してあり、上り下りができるようになっている。
なお、スタッフの運転するバギー用には、一番隅にスロープが用意されている。
階段や道の脇には水が流れている。
きちんと手入れされており、ゴミが浮いているなんてことはない。
レセプション等のパブリックスペースは、ヴィラ群よりもさらに低いクリフエッジに固まっている。
歩いて行っても良いが、ヴィラのタブレットや電話でバギーを呼べばすぐに来てくれる。
アジアンリゾートでは、バギーを呼んでも15分程度待たされる事はザラにあるが、ここでは本当にすぐ来てくれる。
1番台のヴィラよりさらに下まで降りてきた。
ここには、ガラス張りの建物が。
スタッフは「あれはヨガをするところです。」と言っていたが、様々な目的に使えそうだ。
人工物は、ほとんど曲線が存在しないのがこのリゾート。
デザインへのこだわりは、リゾート内のどこを訪れても、一分の隙もなく統一されている。
ここからメインエリアまでは少し距離があり、美しい回廊を通って行くことになる。
ここからはバギーが入っていくことはできない。
小さな広場のようになっているここには、いつもバギーが待機していて、ヴィラに帰る時にはいつでも利用できるようになっている。
もちろん、ヴィラから呼んだ時にはここからすぐにやってくるようだ。
バギーが出払っていることもあるので、こんなウェイティングスペースのようなものも用意されている。
回廊を歩き始めてすぐ、こんな美しい光景に遭遇する。
ここから水平線までまっすぐに見通せるのだ。
まるで回廊の突き当りに額縁に入れた絵が飾ってあるかのようだ。
海まですぐ近くのように見えて、実は海までの間には車寄せ、フロント、ロビー、パブリックプールと様々な施設があるのだが、この額縁のように切り取られた一点だけは綺麗に見通せるように設計されているのだ。
実際にフロントやプールを見てみると、この場所から見通せたことが信じられないように感じる。
先ほどの回廊は、既に触れたように、その先には車寄せやフロントがあるのですぐに右へ折れるようになっている。
車寄せをぐるっと迂回するようにすぐにまた左へ曲がっている。
ちなみにここにはブティックショップが。
車寄せを左に見ながらまた海の方へ。
ここにはカバナの横木と同じモチーフが使われていて、日光を受けて美しい幾何学模様を描き出す。
こんなところまで計算された隙のないデザイン。
このリゾートのデザインへのこだわりは、本当に驚くばかり。
次回は、ラウンジやロビーの周りを詳しくご紹介する。
目指すフロントとロビーは、エントランスのすぐそばなので、もう少し回廊を進んで行ってみよう。
ここで分かれ道。
左へ行くとレストラン「CIRE」やロビー。
右側、つまり真っ直ぐ行くとスパやサンセットカバナへ続いている。
もちろん左側へ進んでみる。
ここが先ほど車寄せから見えたエントランス。そしてフロント。
何度もしつこいようだが、この中央部分が「額縁」の一部。写真奥には最初に通ってきた回廊が見える。
そして振り返ると、美しい景色に息を飲む事になる。
我々がチェックインした時は既に真っ暗だったので何も見えなかったが、昼間にチェックインすれば、この見事な景色が目に飛び込んでくる事になる。
ここはラウンジになっていて、多くのシッティングスペースが用意されている。
多くの人がここで立ち止まり、景色に見とれたり写真を撮ったりしている。
チェックインの時最初に通されたのもここ。
こんな美しい景色が見られるのでは、例えチェックインの手続が長引いても、誰も文句は言わないのではないだろうか。
水盤に映る空、パラソルの向こうにはパブリックプール。そしてインド洋の蒼にまた空の青。
このグラデーションを緑と無数のカバナが飾っている。
外側から見ると、ラウンジロビーは水盤に囲まれた浮島のようになっている。
この美しい景色がリゾートの中心部分。
この左右にレストラン「CIRE」、「The Warung」、その他の施設が点在している。
次回以降も、アリラ・ヴィラズ・ウルワツのパブリックスペースを1つずつご紹介していく。
プールサイドにはデッキチェアとパラソルのセットは少なめな印象。
それでも人はあまり多くないし、周りにはヴィラにあるのと同じカバナがたくさんあるので、スペースの取り合いになるなんて事はない。
ロビーや「額縁」から、手前の水盤とプールがくっついて見えたのは、このように段差が設けてあるから。
計算し尽くされたデザインを楽しむのも、このリゾートの醍醐味だ。
横から見ると、少し複雑な形をしている事がわかる。
クリフエッジに面している部分は意外と狭く、さらに一部分のみレストラン「CIRE」の前まで細長く出っ張っている。
その、レストランの前まで出っ張った部分がこれ。
写真手前側はもうレストランの店内なので、ここは泳ぐというよりはレストランからのビューを意識した作りだろうか。
デッキチェアはあるが、レストランから丸見えなので、水着でくつろぐにはいささか勇気が必要かも。
例のカバナはここにも設置してあるが、中にはデイベッドではなくテーブルセットが置いてある。レストランでの食事に使用されると思われる。
たくさんあるカバナは、なんと建物の上にも。
どうやって中に入るのか?
答えはシンプル。
ちゃんと階段が用意されていた。
中はテーブルセットとたくさんのキャンドル
きっとロマンティックディナー等で使われるスペースなのだと思う。
ここからはプールの全体が見渡せる。
他のカバナと同じようにマットレスが敷いてあったら、お気に入りのくつろぎスポットになったかもしれない。
