今回から、シックスセンシズ・ラームのパブリックスペースの中でも、陸上にある施設をご紹介していく。
まずは、レストラン「LEAF」。「signature restaurant」との位置づけで、ラームの中でも一番力が入っているレストランだ。
LEAFは2階部分が客席となっていて、隣接するビーチから階段を登ってもアクセスできる。
だが、やはり島側のここから入るのが醍醐味だ。
先ほどの階段を登ったところには、なんとレストランの建物へ続く吊り橋が。
周りには背の高いバナナの木が植えられていて、緑に囲まれたアプローチになっている。
子供達は大喜び。やはり男の子はこういうのが大好きなのだ。
かくいう私も、この仕掛けには一気に魅了されてしまった。
店内はこんな感じ。
真ん中に厨房があり、シェフたちの仕事を見ながら待っている事ができる。
正面にはビーチが見えるが、このレストランはディナーのみの提供なので、基本海は見えないと思った方がいい。やはり緑に囲まれた環境を楽しむレストランなのだと思う。
なお、レストランの周りにはかなり広い菜園が広がっている。
リゾート内菜園は、シックスセンスではおなじみだが、このようにレストランの一部のようになっているのは、リゾートの哲学を強く感じさせる。
普段からこのレストランの前を通りかかると、必ずこの野菜たちの世話をするスタッフの姿が見えた。
丁寧に育てられた野菜はもちろんオーガニック。レストランの食材として提供されるのだ。
LEAFは予約が必要なレストランで、かなり競争率が高いので、旅行へ出発する前に予約をすませておく事をお勧めする。
我々の場合、リゾートでしたくないことの1つが予約なので、事前予約はしていかなかったが、有能な日本人スタッフのジュンコさんが全レストランを予め予約しておいてくれた。そのおかげで我々もLEAFでのディナーを楽しむ事ができたというわけだ。
ラームでは、世界のスターシェフを招いて腕を振るってもらうという催しを、定期的に行っているらしく、ちょうど我々の予約日がその日に当たっていた。
ハーフボード(朝・夕食付)のプランでの滞在だったが、このディナーには追加料金が必要になってしまった。
キャンセルする事もできたが、せっかくなので予約通り行ってみることに。
かくしてこの夜は、「シェフ・アントンのスペシャルディナー」を楽しむ事ができたのだった。
スターシェフだけあって、味の方は素晴らしいものだった。
ラームの食事は、欧米向けらしく大味で力強い味付けのものばかりで、少し飽きていた部分があったのだが、こちらは非常に繊細な味付けだった。
素晴らしい体験を我々に提供してくれたLEAF。
普段滞在中の食事にはあまりこだわらない我々だが、この夜は味覚だけでなく、まさに六感全てを満足させられた素晴らしい夜だった。