北海道、鹿追町の三部牧場について、続いてご紹介する。
今回は、ツリーハウス滞在のオプションとして用意されている、牧場見学について。
三部牧場は、酪農の牧場だが、牛のいる牛舎へは自由に出入りできない。
もちろん、オーナーたちの仕事場であるから、好き勝手に遊びに行くという事は慎むべきだが、口蹄疫の危険もあって、出入りは制限されている。
だから、この牧場見学オプションが、牛たちを見る事ができる唯一の機会という事になる。
軽く酪農についての説明を受けた後、さっそく乳しぼりを体験させてもらう。
動物好きの長男君は、恐れる事なくチャレンジする。
ビビりの次男君は、牛に近寄る事ができず、「早く出たい」との一点張り。
オーナーは牧場の仕事を説明しながら、スタッフたちに指示を出していく。
忙しい中、時間を割いてくださっている事に感謝しながら、牧場の中を一通り見せてもらった。
牛舎の奥には、赤ちゃんや子供の牛、乳牛としては引退した牛などが飼育されている。
このような、普段は見る事のできない裏の部分も見せてくれ、長男君も何か感じるところがあったようだ。
観光としての用途も想定された牧場と違い、三部牧場は本当に酪農を営んでいるだけの牧場。
それだけに、テレビで見るような牧場体験とは一味違う感じだが、よりリアルな酪農の現場を、子供たちに体験させる事ができたのは、むしろよかったと思っている。
滞在の途中から、ツリーハウスはこんな状態に。
雨水を吸収し、真っ黒になった木の幹から、吸収しきれない雨水がポタポタ垂れてくるのだ。
ロフトの一部で雨漏りもしているし、室内の不快度はどんどん上がっていく。
これはさすがに…、という事で、3泊の予定を2泊に縮めてもらい、急遽美瑛の宿を1泊予約。
雨から逃げるように、再び美瑛へ向かう事になったのだった。
予約困難のツリーハウスなので、急なキャンセルは申し訳ない限りだったが、結果的にこの判断は正しかった事を後で知る事になる。
我々が三部牧場を離れた夜、富良野や新得を中心に河川が溢れ、大きな被害をもたらしたのだった。