アリラ・ヴィラズ・ウルワツ14 総括

さて、最後にこの素晴らしいリゾート、アリラ・ヴィラズ・ウルワツについてまとめておきたい。

もう何度もご紹介している通り、このリゾート最大の特徴は美しく洗練されたそのデザイン。
バリ島にはスタイリッシュなヴィラがたくさんあるが、その中でもアリラは完全に群を抜いている。
小手先のデザインだけでなく、トータルに計算し尽くされたその設計は、見ているだけで楽しい。
私などは下手な観光地に行くよりも、設計者に1つ1つ説明してもらいながらリゾート内を回ってみたい。


ヴィラはデザインはもちろん、非常に使いやすく、よく考えられているなと感じた。
男女別に用意されたアメニティや3方向からのシャワー等色々工夫されているのも楽しいし、大きなデイベッドや海の見えるカバナなどリラックスできるスペースにも事欠かない。
ヴィラからの海の眺めはあまり期待できないが、そこはこのリゾートに期待するところではないだろう。


サービス面はどうか。
実は、これもバリらしいといえばらしいところなのだが、ちょっとしたうっかりミスのようなものはたくさんあった。
だが、ここで特筆すべきなのはそこではなく、きちんと組織としてサービスの質を高めようとしている事を評価しておきたい。
例えば既にご紹介したヴィラ専用のタブレット。これでなんでもできてしまう事がそもそもすごいのだが、これを使って何かリクエストすると、必ずすぐにレスポンスが返ってくる。これはどこかでコールセンターのように常に人が張り付いて管理している事を伺わせる。
リゾート内を移動するバギーも、必ず1台はパブリックスペースの入り口に待機するようにしているようで、ヴィラに帰る時は拾いやすいし、ヴィラから呼んでもすぐに来る。

リゾートのスタッフというのは入れ替わりが多く、じっくりと人を育成している時間などないようだ。
だから、このような仕組みをしっかり整えておいて、スタッフの質に左右されないようにしている点は非常にすばらしいと思う。