シックスセンシズ・ラーム1 down to earth

アジアを中心に展開するリゾートブランドの中でも、シックスセンシズはかなりユニークな存在だ。
ナチュラル、サステナブル、オーガニック、スローライフ…。キーワードを列挙していくと、その哲学が見えてくる。
ブームが来ていることもあり、サステナビリティやオーガニックを標榜しているリゾートは世界中にいくらでもあるが、シックスセンシズの特徴は、これらのキーワードを徹底的に実践している点にある。


リゾートが建設されるのは、決まって自然以外には何もないような僻地。他のホテルチェーンが建てたリゾートが密集しているような地域からは外れているのが常だ。
さらにリゾート建設にも自然を破壊しないように最大限の配慮がされるため、地形や元々そこにあった樹木はほとんどそのまま残される。
リゾート内に建てられた建物も必ず木造で、ナチュラルな雰囲気を保つために人工物は徹底的に見えないようになっている。一目見ただけでシックスセンシズだとわかるほどだ。
オーガニックを追及するあまり、リゾート内に畑を作ってしまったり、リゾート内の移動は電動カートでなく、ゲストにも自転車の使用を強制してしまうなど、少々行き過ぎなのではないかと思えるほどだ。


モルディブでのシックスセンシズの歴史は、ソネバ・リゾートの誕生とともに始まる。
元々ナチュラル志向だったその哲学は、ソネバによってさらに洗練されていき、シックスセンシズにも取り入れられていく。
ソネバの創業者であるソヌ氏は、シックスセンシズから手を離し、ソネバリゾートの経営に専念する事になるのだが、それでもシックスセンシズは哲学を曲げずに進化していくことになる。
そして、リゾートが一切存在しないという実にシックスセンシズらしいチョイスといえる、ラーム環礁に誕生したのが、シックスセンシズ・ラームだ。


まさに手付かずの自然が残り、海にはイルカが跳ねるのが見えるという恵まれた環境にあり、農園や秘密基地のようなヴィラなどシックスセンシズらしい仕掛けも満載。
さらに近年水上エリアがさらに充実し、プール付きのヴィラが次々誕生。ラグジュラリーさもパワーアップし、どんどん進化している。
ますます注目度が増すシックスセンシズ・ラームを詳しくご紹介していく。