カペラ・シンガポールは、セントーサ島の中央付近、パラワンビーチから少し奥に入ったところにある。
大都会のシンガポール、観光客で溢れるセントーサ島の雰囲気を感じながら敷地内に入ると、一気に空気が変わる。
敷地内には美しく整備された庭園が広がり、アジア的な喧騒など全く感じなくなる。
まるで時間が止まったかのように、このリゾートが持つ優雅な時間に飲み込まれて行く。
車寄せに車が止まると、ピシッと制服を着こなしたスタッフがすぐに近づいてきて、テキパキと荷物を運び入れてくれる。
促されるままにフロントに向かいたくなるが、ここは焦らずにこの美しい建物を眺めておきたい。
まるで今塗られたばかりのように白く輝くタナメラ。
凜とした佇まいながら、人を圧倒するような威圧感はなく、あくまで静かだ。
小さな扉がいくつも並ぶ作りが特徴的。
マリーナ地区のホテルのようなスケール感はなく、富豪の邸宅のような雰囲気だ。
このアーケード状になった通路もプラナカン様式の特徴。
なお、向こう側は中華レストラン「カッシア」のエントランスだ。
レセプションも小さなカウンターがあるのみのすっきりとした作り。
チェックイン手続きの間、ゲストはこのラウンジで待つ。
置いてある写真集を眺めたりしていると、あっという間に手続きが終わり部屋へと案内される。
宿泊棟はタナメラ棟とつながっており、一方の端からもう一方までぐるりと一周できるようになっている。
中庭もまた美しく手入れされており、ここを散歩するのも気分がいい。
タナメラとは打って変わってモダンな作りの宿泊棟。
この曲線が美しい。
今回予約したのは、プレミア・シービュー。
眺めのいい最上階をアサインしてくれた。