水上飛行機がズラリと並ぶターミナル。
ここモルディブでは、リゾートへのアクセスによく使われる。
マーレから近いリゾートは、スピードボートでのアクセスになるが、ある程度遠い場合は水上飛行機で行く事になる。
荷物が先に積み込まれ、続いて係員の指示に従って1人ずつ搭乗していく。
安全運航のため、ある程度体格を見て、左右で体重のバランスが悪くならないように席が決められる。
だから、基本的に席を選ぶ事はできない。今回、ママと子供達は隣の席にしてくれたが、私1人だけ少し離れてしまった。
機内は非常に暑い。
どうやら、エアコンはエンジンがかからないとつかないようだ。
強い日差しの中停泊しているのだから、蒸し風呂のようになっている。
機内は非常に狭い。
パイロットたちの席も丸見えだ。
ハラヴェリまでは、約20分のフライト。水上飛行機でアクセスするリゾートの中でも、かなり近い部類に入るはずだ。
エンジンがかかり、飛行機が水上を進み始める。
いよいよ出発だ!
離陸した飛行機は、少しずつ高度を上げていく。
左に見えるのは、首都マーレ。世界一人口密度が高いとも言われ、狭い島の中にビルがひしめいている。
なお、マーレ国際空港がある島は、実はフルレ島と呼ばれていて、このマーレとは別の島なのだ。
ここからは、美しい青い海と、その中にポツンと浮かぶ島々の風景を眺める夢のようなフライト。
こんな小さな島に人が暮らしているなんて、ちょっと信じられない。
マーレの近海だけは、大型船がたくさん浮かんでいる。
「真珠の首飾り」と呼ばれるモルディブ。
その真珠の1つ1つが次々と現れる。
と、思ったらすぐに外洋へ出てしまった。
外洋には島があまりないので、見渡す限りのブルーが見えるだけだ。
マーレ国際空港は、細長い北マーレ環礁の一番南なので、ハラヴェリのある西側へ向かうと、すぐに外洋に出てしまうのだ。
ハラヴェリはハラヴェリで、隣のアリ環礁で一番東側にあるので、外洋を越えたと思ったらすぐに着いてしまう。
真珠たちの景色はあまり長く楽しめなかった。
再び真珠たちが見えてきたが、飛行機は高度を落とし始める。
もうすぐ到着だ。
着水!
衝撃とともに、大きくバウンドしたので驚いた。
飛行機はそのまま海上を進んでハラヴェリへと向かう。
やがて見えてきたこの浮き桟橋。
ここで船に乗り換えて、島へ上陸するのだ。